独断と偏見かも？ここ最近の映画、勝手にレビュー「海街diary」編
６月はとにかく映画をたくさん観ました。週に２〜３本は観たと行っても過言ではありません。TVなどでも、興行収入別映画ランキングなどはやっていますが、今回は、私の勝手な感想を記したいと思います。
第１位 海街ダイアリー
是枝監督だけではない豪華スタッフ
これは、うなづく方も多いのではないでしょうか。監督は、家族問題を描くのがうまい是枝裕和が脚本・監督。原作は吉田秋生。映像は、TOYOTA「ReBORN」やサッポロ黒ラベル「大人エレベーター」などを手がけた滝本幹也。この錚々たるスタッフならではの作品とも言えます。
家族の問題の中にひそむラブストーリー
家族の物語ではあるのですが、私が注目したのはラブストーリー。広瀬すず演じるすずに恋する男の子のラブストーリーとはいえないような、淡い恋心の始まり。青春ってこういうものだったよな〜と感慨深くなります。
また、綾瀬はるか演じる長女・幸と堤真一演じる椎名の不倫も、よくある泥沼的なものではなくて、穏やかで互いを思いやる大人の恋愛です。そして、リリーフランキー演じる福田と、風吹ジュン演じるさち子の大人の恋愛とも言い難いようなパートナーのあり方は、共感できる人も多いのではないでしょうか。長澤まさみ演じる佳乃の恋も20代ならでは。そう、この映画は、青春期、20代、大人の恋愛と各世代のラブストーリーでもあるのです。
注目したい豪華俳優陣が演じる意外性のあるキャラクター
そして注目したいのが、キャストの意外性。
長澤まさみは清純派を演じることが多い気がしますが、この映画では少し恋愛にだらしない次女を演じています。しかし、露出の多い服を着ていることが多く、そのスタイルの良さには改めて驚きます。綾瀬はるかは、普段のおっとりとした雰囲気とはうってかわって、一家を支えるしっかり者の長女を演じきっています。
大竹しのぶは、どこか不安定でふしだらです。
やはり、みな立派な役者さんなのですね。
マニアな方は、男不在の社会の存在など語っていらっしゃいますが、私としては、この映画は純粋に感じるものを自分なりに楽しめばいいと思います。鎌倉という美しい舞台も見ものです。
